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西暦2010年の多摩川を記録する運動

西暦2000年に、『西暦2000年の多摩川を記録する運動』を実施してから、10年が過ぎようという手前で、当時の実行委員や有志の方々から、「西暦2000年」の記録のみで終わることは、記録することの意味が薄れてしまうとの声があり、「西暦2010年の多摩川を記録する運動実行委員会」が組織され、改めて『西暦2010年の多摩川を記録する運動』を行うこととなりました。
多摩川センターでは、この運動の「事務局」を担当しました。

→ 今回(2010年調査)も、たくさんの皆さまのご参加をいただきました。

[参加申込者数(最終集計結果) ]

  •   市民・住民及び市民団体: 138名
  •   大学生・大学関係者: 32名
1. 活動の目的は?

多摩川には都市近傍河川として江戸時代から人々の憩いの川でした。
近年この川にはたくさんの人たちが訪れ、さまざまな楽しみ方をするようになりました。
しかし、一方では、多くの人たちが訪れることにより、川の自然環境に大きな負荷を与えるようになりました。
こうした状況を記録し、多摩川と人々との関わり合い方の実態を知り、多摩川の環境回復や利用の在り方を考える基礎情報とするとともに、経年的な変化を知る手立てをすることを目的としました。

2. どんな調査をしたのか?

「多摩川でヒトは何をしているか?」の調査を行いました。

  •  ① 河川敷地でのヒトの利用実態調査
  •  ② デジタルカメラによる記録
  •  ③ 特別調査

  •  冬の調査: 富士山が見える場所探し →図面に示す
  •  春の調査: 春の河原の花の咲く草や木 →写真に撮影
  •  夏の調査: 夏の多摩川でのウォーターレクリエーション
  •  秋の調査: 多摩川沿いの5階建て以上の建物探し
3. 記録集

参加調査員の皆さまからお送りいただいたデータをもとに、事務局で計4回の調査結果をとりまとめ、写真なども含めた「記録集」(活動報告書)を作成しました。

(この活動は、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所からの後援及び(財)とうきゅう環境財団からの助成を受けて実施しました。)

  記録集 (活動報告書)
 「西暦2010年の多摩川を記録する運動」の活動報告書の内容は、<こちら>をご参照ください。

*データにてご覧いただくことができます。(6MG相当:ダウンロード時にはデータ容量にご注意ください。)
 (注1)データ容量を抑えるため、一部図面等の画質を落としています。ご了承ください。
 (注2)こちらの西暦2010年の活動報告書内では、多摩川センターのメールアドレスが変更前の古い記載となっています。
  各種ご連絡は、変更後の現在のメールアドレスをご利用ください。
*在庫僅かとなりましたので、製本版の販売は見合わさせていただくことになりました。ご了承ください。

<参加調査員からのメッセージ>

調査にご協力いただいた皆さまに、受賞の記念として、オリジナルのポストカードを作成し配布しました。

・河川のことを主に植物の観点で研究していた私にとって、本活動は河川のことを新たな視点から考える良いきっかけになりました。調査に参加させていただいた一人として、活動が評価されたことはとても嬉しいことです。 (川崎市在住)

・2020年もぜひ実施してください。今回参加した小学生も、次回は大学生、あるいは大人になっているでしょうが、お手伝いしてくれるでしょう。 (狛江市在住)

・調査ではお世話になりました。多摩川を定期的に見て、自然観察や人々と話すことができ、楽しい時間を持つことができました。多摩川は気軽に自然と触れ合える残された貴重な場所です。ありがとうございました。 (羽村市在住)

「西暦2010年の多摩川を記録する運動」は、第47回東京都公園協会賞にて「優秀賞」(ボランティア活動部門)を受賞しました。

作品名: 『市民による多摩川の環境一斉調査〜多摩川でヒトは何をしているか〜』
応募者名: (西暦2010年の多摩川を記録する運動実行委員会)

→ 第47回東京都公園協会賞にて「優秀賞」(ボランティア活動部門)